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昨今の急速な情報環境・ICT化の推進により,学校を取り巻く環境も大きく変わってきました。各教室にプロジェクタや大型モニタが設置され,生徒や教師が一人1台のICT端末を持って授業を進める光景も珍しくなくなりました。そのような中で,数学教育現場においては従来から「紙とペンさえあれば良い」という考え方が強く(確かにそのような場面の必要性はありますが)前述のようなICT化という観点からは,まだまだ発展途上にあると考えています。
今後は更に様々な機器やアプリ,ツールを活用して「生徒がいかに学ぶか」「生徒が何ができるようになるか」を求められる時代に変化していきます。情報機器を1つのコミュニケーションツールとして,数学を取り巻く諸問題に多角的なアプローチで学ぶ姿勢を養いたいと考えています。
以上のような経緯から,本サイト WebMath は「生徒の家庭学習支援サイト」を狙いとして立ち上げました。今や誰もがスマートフォンや PC を一台持つ時代と言われます。そのような気軽にネットにアクセスできる環境と家庭の学習環境をリンクさせたいと考えたことがきっかけです。
数学に限らず,学習の理想的なシチュエーションは「学びたいときに学ぶ」だと考えています。一方で,生徒たちからは「家でやっても分からない」「問題集の解説が理解できない」といった声を聞く機会が多くありました。「知りたい,学びたい」という姿勢を維持し続けるために本サイトをうまく活用して,学校における学習と家庭における学習の両立をはかってもらいたいと考えています。
授業で配布している教材の閲覧や問題解説の動画の視聴,WebTest の受験など,今後はよりコンテンツも充実させていきたいと考えています。WebMath の使い方は人によって様々です。復習の際に使うのも良いでしょうし,先取り学習として利用してもらっても構いません。「学びたい」「今知りたい」と思った時を逃さないことが重要だと考えています。
Web上で数学的話題を取り上げる際に,数式表示は避けて通れません。WebMath を立ち上げる際にも,様々なサービスの中で最も適切なものはどれなのか非常に悩みました。
2015年から運用を開始した WebMath も当初は moodle で実装をしていました。当時は生徒に ID を配布してmoodle上で小テストを実施したり,教材置き場として使っていました。ただ,月々にレンタルサーバー費用(私は Xserver を使用)がかかることと,ここ数年で Google Classroom や Microsoft Teams といった無料で使える多様な教育クラウドサービスがメジャーになったことを踏まえ,思い切って Notion へのサイト移行を決意しました。
さて,将来理数系への進学を希望している人は,$\LaTeX$ は扱えるようになっておくべきでしょう(レポートや論文の作成に重宝します)。私が授業や補習等で配布している数学教材もほぼ全て $\LaTeX$ で作成しています。Microsoft Word でも数式を扱うことは可能ですが,数式の美しさや細かな描画・設定が可能な点で私は $\LaTeX$ の方が気に入っています。職場で配布されている PC は数研出版の StudyAid D.B. が導入されていることもあり,問題検索等では大変有り難いのですが,やはり純粋に数式記述という点では $\LaTeX$ に勝るものはないと思います。入力コマンドの一覧や使用方法については多数のサイトページが存在していますので,興味のある人は練習してみましょう。
入力コマンド
\\frac{-b\\pm\\sqrt{b^{2}-4ac}}{2a}
\\sum_{k=1}^{n}k^{2}=\\frac{1}{6}n(n+1)(2n+1)
数式表示
$\dfrac{-b\pm\sqrt{b^{2}-4ac}}{2a}$
$\displaystyle\sum_{k=1}^{n}k^{2}=\dfrac{1}{6}n(n+1)(2n+1)$
WebMath のロゴは GeoGebra で作成しています。以下の3つの関数から成り立っており,WebMath の W と M が上下に組み合わさった図形になっています。
なお,残念ながら一筆書きはできません。
円 $x^2+y^2=1$
双曲線 $x^2-y^2=\dfrac{1}{4}$
アステロイド $x=\dfrac{1}{2}\cos^3 t, y=\dfrac{1}{2}\sin^3 t$